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生活雑記帳
最近読んだ 一冊
160301
「憲法は誰のもの?」
岩波ブックレット発行 伊藤 真著 市立図書館蔵書
著者は1958年生まれ、弁護士、法学館憲法研究所所長、護憲派である

自民党は2012年4月に憲法全体にわたる改憲案「日本国憲法改正草案」を決定した
日本古来の伝統をふまえた自主憲法を制定し
集団的自衛権を認め、国防軍を創設し日米同盟を強化しようとするものである

著者がこの草案と同年10月に発表された「Q&A」を読み解き次のように集約した
①立憲主義の放棄    ②平和主義から戦争のできる国へ  
③天皇の元首化と国民主権の後退   ④人権の縮小と義務の拡大
と見做し縷々解説していった
また、憲法とは人権を守るために国家権力を縛る法であるにも拘わらず
縛られる国家権力が自分に不都合な条項を変えようとすることはクーデターに等しい
更に現在の国会議員は一票格差の違憲判決で正当な選挙で選ばれた代表者とは言い難い
このように資格もない憲法順守義務を負う政府が改憲を主張するなどもってのほかと断定している
               第1章   誰のため、何のための憲法なのか
               第2章   平和主義から「戦争のできる国」へ
               第3章   人権の縮小、義務の拡大
               第4章   なぜ九十六条を変えなくてはいけないのか
 
「立憲主義」とは聞き慣れない言葉であるが広辞苑にいわく
「憲法を制定し、それに従って統治する政治の在り方。この場合の憲法とは、
人権の保障を宣言し、権力分立を原理とする統治機構を定めた憲法を指し、
そうでない場合には外見的立憲主義という」
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