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生活雑記帳
最近読んだ 一冊
150115
「日本政治とメディア」
テレビの登場からネット時代まで
中公新書 逢坂 巌著
市立図書館新刊リストから借り出し
著者は1965年福岡県生まれ、立教大学講師
専門は現代日本政治・政治コミュニケーション

先日の第47回衆議院議員選挙に際して自民党の安倍晋三一派から
NHKと在京マスメディア各社に対して「公平・中立」報道を要請された
「公平・中立」とはもっともであるが、民放の報道に「激怒」した安倍の指示らしい
一国の首相の感情で「報道の圧力」・「報道の規制」につながるような要請が
政権党から安易に出される今の風潮に大きな危惧を感じる

本書は戦後の鳩山一郎から安倍晋三まで、時々の首相たちが
メディアとどのように向き合ってきたのか通史的な記述で分かり易かった
一言で言うなら、今回の安倍一派だけでなく、歴代政権はほとんど大半が
メディアを利用し、圧力をかけ如何にして規制しようか画策してきたようだ

ただ報道側も戦前・戦中の翼賛報道の反省からバランス感覚を保っていたが
最近はマスメディア自体が著しく劣化し、権力監視の姿勢も
社会の木鐸たる矜持もなくしてしまっているように思える

本書の歴代政権や時の首相の記述は面白かったが、批判精神が欠如してもの足らない
メディア批判は私の付け足しであるが・・・・・
 
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