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生活雑記帳
「老人ホーム入居大作戦その2」
230501
今年の2月・3月・4月は忙しかった
80代の妻の親戚、一人暮らしが難しくなったので思い切って高齢者住宅入居を決めました
いろいろ種類のある中からサービス付き高齢者住宅を選ぶ
小規模多機能型居宅介護併設と呼ぶそうだ 決めたのは私たちで当人ではない
入居者は2~3階で20人、1階で介護サービスを受けるシステムだ

当人には転居直前にマンションの大規模改修があるから転居すると説明
理解できないまま妻と一緒に持ち込み品の選定や買物をしていた
私は転出・転入届、ガス・電気・新聞・NHK等の解約変更手続など雑用を担当
居室には使い慣れた少々の家具持ち込みを勧められ、搬入を業者に依頼した

転居はほぼ計画通りに進み、見慣れた家具のある部屋が気に入った様子に一安心
その後は施設に任せしばらく静観したが、約一週間後辺りから
自分が何故ここに居るのか理由が分からず、帰りたいと興奮して訴え始めたそうだ
施設ではよくある事例で想定内とのこと
往診医が精神安定剤?を処方し少し落ち着いたと報告があった

当然のことだと思う、納得のいく十分な説明もないまま突然の転居
少し記憶が戻り冷静になれば、泣き叫んでもおかしくないことだと思う
この成行に妻が悲しみ落ち込んだ、本人のため最善を尽くしたと思っても
説得してもすぐに忘れてしまう症状が一段と進んだように見えるのがつらい

転居前、本人は家事を全て完全にこなしていると言っていたが
三食ともスーパーの惣菜、ガスを使い火事の心配も尽きなかった
現在はバランスを考えた三食、月二回の内科診察、毎週歯科のケアがある
落ち着いてくれば今まで以上の健康的な生活が保証されている
誠に酷な言い方になるが、早く過去を忘れ今を楽しむようになってほしい

問題はこれで終わった訳ではない
空家になったマンション、賃貸にするか売却するか
放置すれば管理費や修繕積立金、固定資産税など費用はかかる
認知症と見られると契約など法律行為も出来ない
預金の払い出しや定期預金の解約も出来ない
これからまだまだ難問山積、私たちもボケてはいられない

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